2021.11.26 配信
マルチインターフェースに対応し、USBやBluetoothのほか、無線LANでの接続も可能な「TS100シリーズ」に、さらに使いやすさが向上する新機能「Bluetooth HID」を追加しました。
新機能「Bluetooth HID」の追加に伴いましてTS100シリーズ本体のファームウェア、およびSDKを更新いたしました。 本機能のご説明のほか、使用にあたっての条件やご注意事項がいくつかございます。ぜひ、最後まで記事をご覧ください。
【新機能】Bluetooth HIDの特長
Bluetooth接続で簡単データ入力
これまでは、Windows PCとUSB接続した場合にのみ、読み取ったICタグのデータをHID入力できました。
Bluetooth HIDが追加されたことにより、Bluetooth経由でICタグのデータを受け取れるようになるため、ケーブルレスで取り回しがよくなり、受け取ったデータをエクセルなどにスムーズに入力することができます。
アプリ開発不要ですぐに使える
SDKの機能に依存しないため、アプリ開発不要でHIDデバイスとしてすぐに使い始められます。
ブラウザアプリのほか、メモ帳のような一般的なスマホアプリなどに簡単にデータ入力できるため、既存の運用スタイルに組み込んでクイックスタートが可能です。
Windows・Android両対応
WindowsとAndroidの2種類のOSで本機能を使用できます。
PCとモバイル端末ともに、TS100シリーズから離れた位置でも入力作業が行えるようになるため、使い方の幅が広がります。HID入力で行える簡易的な作業の効率化に最適です。
こんな時に便利!無線接続×マルチデバイス×HID入力で広がる使い方
SDKに依存せず、アプリ開発不要ですぐに使えるため導入がしやすく、HID入力により簡易的なデータ入力を効率化することができます。
作業エリアをスッキリ・効率的な商品読み取り
Bluetooth×HID入力の最大の利点は、ケーブルレスになることです。ごちゃごちゃした配線が不要になり、作業エリアをすっきりと保つことができます。さらに、HID入力で既存のエクセル台帳などに簡単に入力できるようになるため、これまで手入力やスキャナ入力で行っていた作業を、商品をかざすだけの効率的な読み取り手法にアップデートできます。
大量のアイテムの商品登録などに効果的です。
モバイル端末からの簡単レンタル登録
各クライアントが持つモバイル端末からウェブアプリにアクセスして、データを入力するという使い方も可能です。
例えば、貸借管理などのウェブアプリケーションがある場合、ブラウザの入力欄に対してHIDで直接入力が可能です。AndroidデバイスとTS100シリーズをBluetoothで接続することで、手軽に読み取ってレンタルの登録をすることができます。
「Bluetooth HID」の使用条件
ファームウェア | 1.10R6以降 | ||
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SDK | Windows版 Ver2.16.3以降 ※ | ||
※ 2021年11月26日時点では、Windows版のみ先行してリリースしております。(Android版のSDKは現在開発中です。詳しくはお問い合わせください。) |
ご注意事項|各ユーザーさまへ
既にTS100シリーズをお使いのお客様へ
◎ポイント1:ファームウェアの更新が必要
Bluetooth HIDを使用するためには、TS100シリーズ本体を最新のファームウェアに更新する必要があります。
ファームウェアの更新は当社で行います。専用フォームよりお申し込みください。
◎ポイント2:アプリ・システムのSDKも更新が必要
最新のファームウェアに更新されたTS100シリーズは、最新のSDKで安定動作します。
既存のアプリ及びシステムをお使いいただく場合には、SDKの更新をお願いしております。また、旧SDKとの互換性の兼ね合いで、一部のコード修正が発生いたします。
SDKのダウンロードファイルに同梱の「ソースコード移行手順書」をご用意しておりますので、ご参考にしてください。
新規でご購入のお客様へ
2021年11月26日以降に納品のお客様へは、最新のファームウェアを適応した製品をお送りいたします。アプリ・システム開発には最新のSDKをご利用ください。
よくあるご質問
Bluetooth HIDはiOSでは使えないのですか?また対応の予定はありますか?
はい、iOS単体ではBluetooth HIDを使うことができません。
iOSはハード的な制約があり、アプリケーションなしではOS単体でTS100シリーズをBluetoothデバイスとして検出することができません。そのため、今後の対応の予定はございませんのでご了承ください。
既にTS100シリーズを使用していますが、追加購入の場合は最新のファームウェアが適用されますか?
いいえ、既存ユーザー様にはご確認の上、対応致します。
既にTS100シリーズをご利用中で、かつ動作中のアプリ・システムがある場合、同一のファームウェアで追加導入したいというご要望にもお応えできるよう準備をしております。
お気軽にお問い合わせください。
Bluetooth HID機能はSDKの機能に依存しないのに、なぜ最新のSDKへの更新が必要なのですか?
安定動作の保証のためです。
最新のファームウェアが適用されたTS100シリーズを、アプリケーションから制御するためには最新のSDKが動作条件となります。更新前の古いファームウェアと最新のSDKとの組み合わせでは、正常動作が保証されません。そのため、Bluetooth HIDを使用するための条件として最新のファームウェアとSDKへの更新を推奨しています。
ただし、上記条件は、最新のファームウェアが適用されたTS100シリーズを、既存のアプリケーションで制御したい場合となります。アプリケーションを使用せず、HIDデバイスとしてのみお使いになる場合は、「SDKの機能には依存しない」ため、最新のファームウェアが適用されたTS100シリーズをペアリングしてお使いいただくだけで問題ございません。
なお、SDKは2021年11月26日時点で、Windows版のみ先行してリリースしております。(Android版のSDKは現在開発中です。詳しくはお問い合わせください。)
本件に関するお問い合わせ
お問い合わせフォーム | https://rfid.tss21.co.jp/contact/contact_whole.html |
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